今後、少子高齢化はますます酷くなっていくことが予測されています。このまま行けば、介護職員一人当たりの負担は大きくなり続けてしまいます。
最終的には深刻な人材不足に陥って、まともにケアができない国になってしまう可能性すらあります。自分たちが老後を安心して過ごすためにも、介護業界の制度改革は推し進めていかなければなりません。
介護職員の人材不足を解消する案の一つとして、介護職員の給与水準アップがあります。現状は最低レベルの給与水準になっていますが、これを少しでも上げることは、状況改善のために必要不可欠でしょう。
既に政府は、数万円程の給与水準アップを計画していますが、それだけでは不十分と言えます。ハードな仕事であっても若者が来てくれる程の、大幅な給与水準アップが望まれているのです。
待遇改善と同時に、職場環境の整備を行う必要もあります。サービス残業を無くすことや、大企業のように福利厚生を充実させることが大切です。
介護業界全体のイメージアップも、介護の将来のために大切なことです。今の介護業界は、いわゆる「3Kな職場」だと思われています。3Kというのは、「きつい・汚い・危険」の頭文字を取ったものです。このイメージを無くしていけるように、業界全体で知恵を出し合って行かなければなりません。
人材を増やすことでスタッフ一人あたりの負担を軽減する。常に清潔であることを意識する。危険な作業は絶対に1人でさせない。など、脱3Kのために有効な対策を意識して行うことが大切なのです。